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LIMEXとストーンペーパーの違いとは?

limex名刺(ライメックス名刺)

紙やプラスチックの代替えとして話題になっているLIMEX(ライメックス)。
環境配慮型の素材で、特に紙の代替素材として注目されていますが、以前からあるストーンペーパーとの違いについて、説明したいと思います。

原料の違いについて

ストーンペーパー

ストーンペーパーの主成分は炭酸カルシウム(石灰石)で、結合材料としてポリエチレンやポリプロピレンなどの樹脂を混ぜ合わせて作られています。

LIMEX

ストーンペーパー同様、主成分は炭酸カルシムですが、樹脂としてポリプロピレンが使用されており、炭酸カルシウムの含有量が50〜80%とされていて、配合によって物性を調整することができます。
LIMEXの場合、紙だけでなくプラスチックの代替えとしても使用されることが多いので、配合を変えることで、硬さや強度、柔軟性などを調整し、紙の厚さなどのバリエーションが多いのが特徴です。

製造プロセスについて

ストーンペーパー

パルプや水をほとんど使用せず、製造過程でのエネルギー消費や水の使用料が非常に少ないのが特徴。
一般的な紙の製造と比較して環境負荷が低いとされています。

LIMEX

ストーンペーパーと同様に、水や木材を使用しない点は共通です。
LIMEXはプラスチックの成型技術を利用してさまざまな形状に加工できるので、製造方法は多様なのが特徴です。
コップや団扇の骨、クリアフォルダなどの製造までのプロセスとなると、エネルギーは必要になりますが、その用途によって異なるプロセスが採用されています。

用途の違いについて

ストーンペーパー

紙の代替え品として使用されることが多く、ポスターやチラシ、ノートなどの印刷物やパッケージに適しています。
耐水性があり、破れにくいため屋外用途にも使われています。

LIMEX

ストーンペーパー同様、紙の代替え品としての利用も多いです。
さらに、プラスチックの代替え品としても使用されているので、例えば、食品容器(コップなど)の他、トレーにも使用されています。
ストーンペーパーよりも用途の幅が広いのが特徴です。

まとめ(違いの対比)

ストーンペーパーもLIMEXも環境に配慮し、木材や水の使用を抑えた素材であり、紙やプラスチックの代替品として利用されています。
原料や製造の違い、用途の幅に違いがありますが、ストーンペーパーは紙の代替として、LIMEXは紙とプラスチック両方の代替として使われる点がことなります。

家庭用のインクジェットプリンターやレーザープリンターでもLIMEXやストーンペーパーで印刷ができるのかは、プリンターの種類や用紙の特性によってことなるので、説明が難しいのですが、LIMEXシートは、インクジェットプリンターでの印刷には適していないです。
表面がなめらかなことが大きな原因で、インクの乾燥に時間がかかるためです。

ストーンペーパーも同様、インクジェットプリンターでの印刷は難しい場合があります。
ストーンペーパーのほとんどが、表面が防水性を持っているため、インクが乾燥にしくく、特に水性インクはうまく定着しないことがほとんどです。

トナー方式を使用しているオンデマンド印刷機の場合ですが、LIMEXもストーンペーパーもレーザープリンター対応の素材が販売されているので、対応しているのがほとんどです。

弊社でも、オンデマンド印刷の名刺やカード、折りパンフレットでも実績があり、比較的色の再現度が高いです。
ただし、トナー方式やレーザー方式など、印刷結果に差がでるので、サンプル出力やテスト出力を行うがよいかと思います。

LIMEX ストーンペーパー
発祥国 日本 台湾
開発・生産者 株式会社TBM 台湾⿓盟科技股有限公司
Taiwan Lung Meng Technology Co. Ltd.
用途 紙・プラスチックの代替 紙の代替
製造方法 50%以上の石灰石(炭酸カルシウム)と熱可塑樹樹脂を均一に混練し、内部の空孔構造を制御しつつシート状に成形したものがLIMEXシート。 炭酸カルシウムとHDPE(高密度ポリエチレン)でストーンペーパーの種を製造。
その種を「インフレーション製法」「Tダイ製法」の2通りの方法からストーンペーパーを成型。
製品例 印刷物/名刺、メニュー、冊子、カタログ
インフレーション成形品/レジ袋、買い物袋、ごみ袋
真空成形品/食品容器、トイレ、パッケージ
射出成形品/ボールペン、アメニティ、生活用品
印刷物/ブックカバー、パンフレット、筆記用具、付箋、ネームタグ

 

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